41 Oils Academy 〜アーモンド油編〜
世界にはたくさんの種類の植物油があります。
私たち日本人に馴染みのあるオイルから、聞いたこともないような珍しいオイルまで。植物油の世界は想像以上に広く、奥深いです。
41Oils Magazineでは、サミット製油が取り扱っている41種類のオイル一つ一つの特徴や魅力を徹底解説!定番オイルからマニアックなオイルまで、奥深く楽しいオイルの世界をご紹介します!
ビタミンEが豊富な「美の定番」。
アーモンド油
美容の世界では最もメジャーなオイル
今回取り上げるのは、「アーモンド油」。
化粧品の原料やキャリアオイルとしては有名ですが、食用としてはあまり知られていません。
アーモンド自体は、日本人には馴染みの深いナッツでしょう。バラ科サクラ属の落葉高木で、原産は中央及び西アジアの地域と言われています。現在の主産地はアメリカで、カリフォルニアが世界1位の生産量を誇っています。日本には年間約3万6千トン輸入され、ナッツのうち最も多く食されています。
アーモンドには大きく分けてスイートアーモンドとビターアーモンドの2種類があります。
スイートアーモンドはそのまま食べたり、菓子の材料に使うもの。ビターアーモンドは毒性があるため食用としては輸入できない品種で、漢方薬や杏仁豆腐の香りづけなどに使われます。オイルの原料としては両方とも使われますが、食用に用いられるのはスイートアーモンドのほうです。
アーモンド油の特徴は大きく2つあります。
まず1つ目が、ビタミンEの含有量が豊富なオイルであるということ。ビタミンEには抗酸化作用があるので、紫外線対策や健康を保つエイジングケアにも優れたオイルだと言われています。
もう一つが、色が薄く肌に馴染みやすいので、マッサージオイルに使いやすいということ。低刺激で身体、顔、頭、手足などどんな部位にも適しているので、最も一般的なキャリアオイルの一つとされています。
クセがなく毎日の食事に取り入れやすい!
一方、食用としてはあまり知られていないアーモンド油ですが、中に含まれている栄養を効率良く摂取するには、食事に摂り入れるのが良いと言われています。
アーモンド油はクセがなく、匂いもほのかに香る程度。熱に強いので、幅広い料理に使いやすいのが最大の特徴です。
そのままスプーンに垂らして食べてもいいですし、炒め油として使ったり、お菓子の材料に混ぜたりなど、自分なりに使いやすい方法で毎日の食事に使えば、手軽に健康的な生活を送ることができます。
また、ローストしたアーモンド油もあり、こちらはより香ばしいアーモンドの香りが楽しめます。お菓子やアイスクリーム、ココアなど、甘い食べ物や飲み物との相性が抜群なので、ぜひお試しください。
【アーモンド油の基本情報】
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◾️名前
アーモンド油/Super Almond Oil
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◾️科名
バラ科
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◾️色味・テイスト
ほんのり黄色
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◾️有効成分
ビタミンE、オレイン酸(オメガ9)
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◾️用途
炒め油、かけ油、化粧品、マッサージオイル